TimesTenの環境変数の設定の詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseインストレーション・ガイド』の環境の変更に関する項を参照してください。この項では、TimesTen Javaアプリケーションの環境に影響を与える環境変数の詳細を説明します。
UNIXプラットフォームでは、次のいずれかのスクリプトを使用して、この項で説明するすべての環境変数を設定できます。
install_dir/bin/ttSetEnv.sh
install_dir/bin/ttSetEnv.csh
Windowsでは、インストール時に環境変数を設定するか、または次のスクリプトを実行します。
install_dir\bin\ttenv.bat
この項の後半では、環境変数に設定する値、および必要に応じて環境変数を手動で設定する方法について説明します。
Javaクラスおよびクラス・ライブラリは、CLASSPATHで設定します。TimesTen JDBCドライバをロードするJavaプログラムを実行する前に、CLASSPATH
環境変数にクラス・ライブラリ・ファイルが含まれている必要があります。
install_dir/lib/classes
jdk_ver.jar
jdk_verは、使用しているJDKのバージョンを示しています。たとえば、JDK 1.4の場合、jdk_verは14です。JDK 5.0の場合、jdk_verは5です。
注意: | CLASSPATHにjarファイルが複数リストされている場合は、TimesTenのjarファイルが最初にリストされていることを確認してください。 |
UNIXでは、CLASSPATH要素は、次のようにコロンで区切ります。
set CLASSPATH .:/opt/TimesTen/tt70/lib/ttjdbc14.jar
または
setenv CLASSPATH .:/opt/TimesTen/tt70/lib/ttjdbc14.jar
Windowsでは、CLASSPATH要素はセミコロンで区切ります。また、ディレクトリのパス名に空白が含まれている場合でも、CLASSPATH環境変数を設定する際に引用符は使用しないでください。
次に、正しい例を示します。
set CLASSPATH=.;C:/TimesTen/tt70/lib/ttjdbc14.jar
次に、誤った例を示します。
set CLASSPATH=.;"C:/TimesTen/tt70/lib/ttjdbc14.jar"
システムにインストールしたJDKのバージョンが不明な場合は、次のコマンドを入力します。
> java -version
JMS/XLAインタフェース(「イベント管理のためのJMS/XLAの使用」を参照)を使用する場合は、CLASSPATHに次のとおり追加する必要があります。
install_dir/lib/timestenjmsxla.jar
install_dir/3rdparty/jms1.1/lib/jms.jar
CLASSPATHは次のようになります。
.:C:/TimesTen/tt70/lib/ttjdbc14.jar:C:/TimesTen/tt70/lib/ timestenjmsxla.jar:C:/TimesTen/tt70/3rdparty/jms1.1/lib/jms.jar
デフォルトでは、JMS/XLAは、現在の作業ディレクトリでjmsxla.xml
という構成ファイルを検索します。そのファイルに別の名前または場所を使用する場合は、InitialContextクラスに環境変数の一部として指定し、その場所をCLASSPATHに追加する必要があります。jmsxla.xml
構成ファイルの詳細は、「XLA構成ファイルおよびXLAトピック」を参照してください。
TimesTen JDBCドライバをロードするjavaプログラムを実行する前に、TimesTenのinstall_dir/lib
ディレクトリを含むようにシステム環境変数の共有ライブラリ・パスを設定する必要があります。共有ライブラリ・パスに使用する変数の名前は、使用するシステムによって異なります。
システム
|
変数の名前
|
---|---|
Linux | LD_LIBRARY_PATH |
Solaris | LD_LIBRARY_PATH |
HPUX | SHLIB_PATHまたはLD_LIBRARY_PATH |
AIX | LIBPATH |
Windows | PATH |
共有ライブラリ・パスの設定の詳細は、『Oracle TimesTen In-Memory Databaseインストレーション・ガイド』の共有ライブラリ・パス環境変数に関する項を参照してください。
TimesTen JDBCドライバでは固有のスレッドを使用します。greenスレッドはサポートされていません。
一部のUNIXプラットフォームでは、固有のスレッド・パッケージを使用するために環境変数THREADS_FLAGをnativeに設定する必要があります。フラグの設定方法は、シェルによって異なります。
cshでは、次のような構文になります。
setenv THREADS_FLAG native
shでは、次のような構文になります。
THREADS_FLAG=native
export THREADS_FLAG
実行可能ファイルjavacおよびjavaが実行可能な検索パスにあることを確認します。このパスにない場合は、絶対パスを使用してこれらのファイルを起動する必要があります。